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歯科器具と感染症の防止について  

最近、歯科感染防止の問題はかなり重視されるようになっていると同時に、病院監査教育のカリキュラムにも重点課目として組み入れられています。歯科医師界の多くの学者・専門家も、衛生署の委託のもと、『歯科感染防止ガイド』という本を出版しています。歯科治療器具は、われわれ歯科臨床に携わる医師にとって使用頻度がもっとも高く、安全を左右する道具です。ここでは、この歯科治療器具に関する治療者本人の安全性と患者相互の感染問題について、考えてみたいとおもいます。

なぜ感染症はおこるのか?

通常、治療器具を介した感染は、気動渦輪式磨牙手機の操作中、周囲の空気が器具の気流に混入することです。機械を止める瞬間、高圧で注入していた空気は突然止まり、器具の回転が徐々に遅くなって停止します。このとき、周囲のより多くの空気が、圧力の下がった管線系統にふたたび吸い込まれます。よって、器具の頭の切割部1・以内は、唾液、血液および削り屑が染み込んでいる状態で回転しつつ器具内部に吸引され、ときには器具をつなぐ輸送管にまで入りこんでしまいます。一部の専門家は、器具操作時、患者の口腔内で器具の運転を停止せず、先に口腔外に取り出してから運転を停止するようにと提案しています。こうすれば口腔での感染源吸入は減らすことができるが、今度は噴霧による院内感染は避けられなくなり、この方がより恐ろしいものです。

感染症の現状
治療器具の輸送管院内汚染による感染は、実際、臨床歯科医師も胆に銘じている問題ですが、事実と向き合い責任を負う覚悟がないのと、この問題を完全に解決する術がまだないのです。1995年12月に台北市歯科医師会が出版した『臨床歯科宝鑑』の7章43ページには、「現在のところ、病原体が治療器具を通 じて患者あるいは医療スタッフに感染する病例は、まだ研究実証やその報告がありません。というのは、肝炎やHIVなどは歯科診療で感染の可能性があるが、その感染源は各地からの様々な患者がもたらす可能性もある上、潜伏期間も長いため、容易に感染源を特定できないからです。マラリヤのように感染後ただちに発病して、ひとたび追跡すればすぐに検出されるものとは異なるのです。」となっています。

1993年以来、アメリカのA.D.A.も、治療器具内部と輸送管内の汚染の問題を重視しはじめました。当時、まだ具体的な防止方法はありませんでしたが、歯科医師仲間で輸送管内に吸引防止弁膜を取り付けること、器具使用前に20〜30秒間空転させること、あるいは毎回器具内の排水を排除すること、2%のホルムアルデヒド溶液で管内を10分間つけ洗いすることなどなど、輸送管内を通じた細菌感染を減少させる方法を提案していました。ただし、これらの方法では表題の問題を徹底的には解決できない上、逆に院内の別の感染原因ともなりえます。  

したがって、治療器具は逆流反吸収装置を備えてこそ、輸送管内で起きる患者交互の感染を防止できます。現在流通している治療器具の逆流防止装置は、器具とその連接管線を汚染から守ることができます。臨床実験報告でも、回吸を100%防止でき、器具本来の熱滅菌処理と組み合わせれば、目下唯一、治療器具による交互感染が予防できる設備と認めています。歯科医療業務に携わる一員として、私たちは歯科感染の不明点をさらに解明し、関連する問題を解決し、医師自身と患者の安全を確保しなければなりません。

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